多肉植物の普及種って？種類や育てやすい理由とは

多肉植物を育てているとよく聞く「普及種」というワード。

何となくどんなものかは想像できるけれど、詳しく考えたことはないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、多肉植物の普及種について解説します。

多肉植物のことをもっと知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね！

普及種の多肉植物とは？

普及種の多肉植物とは、ざっくり言うと「すぐ手に入るくらい普及している多肉植物」のこと。

もう少し詳しく特徴を挙げると…

などがあります。一つずつ解説しますね。

扱っているお店が多い

手に入りやすさは普及種の魅力の一つ。

それゆえ、扱っているお店が多いのが特徴です。

ホームセンターや園芸店はもちろん、100円ショップ、フリマサイト、多肉イベント、ネットショップなどさまざまな場所で購入できます。

例えば「虹の玉が欲しいな」と思ったら、近所のホームセンターを何軒か回ると手に入るくらい気軽に買えてしまいます。

他にもふらっと入った100円ショップで出会ったり、見つかりにくいときはフリマサイトを覗くと出品されていたり。

欲しい品種がすぐ手に入るのは、特に多肉初心者さんには嬉しいことですよね。

安価である

流通量が多いため、安価で手に入るのも普及種の特徴。

カラフルな韓国苗や珍しい交配種は、価格的になかなか手を出しにくい…というのが正直なところではないでしょうか。

その点、普及種はしっかり可愛いのに1000円あればいくつか買えるほどお財布に優しいんです。

お試しで多肉を育ててみようかな、という方の入門多肉にぴったりですよ。

増やしやすい

葉挿しが簡単だったり、カット苗の発根が早かったりと増やしやすいことも特徴です。

「自分で増やした苗だけで寄せ植えを作りたいな」と思ったことは、タニラーさんならきっとあるはず。

その願いを叶えてくれるのが、簡単に増やしやすい普及種なんです。

成長期には葉挿しにチャレンジしてみるのがおすすめ。

普及種は発芽、発根が早いので成長を観察するのも楽しいですよ。

また、脇芽が出やすい品種も多いため、群生に仕立てたり丼を作るのも簡単です。

可愛い

長く愛されている普及種は、紅葉時のポテンシャルも大したものです。

淡いカラーからはっきりと色づくものまで、個性豊かなのも魅力。

安定した可愛さで、ベテランのタニラーさんにも「やっぱり普及種がいちばん！」と原点回帰する方もたくさんいるんですよ。

特別に手をかけなくても、しっかり可愛い姿を見せてくれるのも普及種の良いところです。

丈夫で育てやすい

この特徴は普及種ならでは。

多肉初心者さんはもちろん、タニラーみんなに嬉しい特徴ですよね。

その理由は、以下で解説します。

どうして育てやすいの？

「すぐ手に入るくらい普及している」くらい流通量が多い普及種。

もし育て方が難しくて、暑さ寒さにすぐやられてしまうような品種だったら、簡単に手に入るくらいまで増やすのは容易ではないはずですよね。

普及種が育てやすいのは、とにかく丈夫だからです。

真夏の強い日差しにも耐えられて（あまりにも猛暑だと焦げることもあります…）、冬は雪に埋もれてもへっちゃら。

数ヶ月水やりしていなくても、見た目はシワシワだけど根っこは元気。

ちょっとのことでは枯れたりしない、そんな生命力の強さを持っているのが普及種なんです。

だから育てやすくて、流通量も増えていくんですね。

普及種にはどんな種類があるの？

普及種の代表的な品種を、属別にご紹介します。

セダム属

虹の玉、オーロラ、乙女心、恋心、ビアポップ、ホワイトストーンクロプ、銘月、クラバツム、天使の雫、玉つづり、プロリフェラ、ロッティ　など

グラプトペダルム属

秋麗、姫秋麗、ブロンズ姫、朧月　など

エケベリア属

桃太郎、ラウリンゼ、女雛、エレガンス、チワワエンシス、七福神、トップシータービー、花月夜　など

パキフィツム属

月美人、桃美人、千代田の松、フーケリー、月花美人　など

クラッスラ属

星の王子、舞乙女、南十字星（通称「星系多肉」はみんなクラッスラ属です）、若緑、レモータ、火祭り　など

カランコエ属

黒兎耳、月兎耳、子宝草、ミロッティ　など

グラプトベリア属

白牡丹、デビー、マーガレットレッピン、初恋、薄氷　など

セデベリア属

樹氷、レディジア　など

さいごに

手に入れやすい、安価、育てやすいとうれしい要素がギュッと詰まった普及種。

冬には紅葉して、カラフルで可愛い姿を楽しめるのも人気のポイントです。

丈夫で増やしやすいので、初心者さんのファースト多肉にもぴったり。

どんな時でも安心して楽しめるのがうれしいですね。