小さな葉っぱに入ったピンク色のステッチ模様。
リトルミッシーといえば、独特の紅葉した姿が魅力的ですよね。
春と秋の成長期にはお店でも手に入りやすく、見かけるとつい買ってしまう方も多いはず。
こちらの記事ではそんなリトルミッシーの育て方のコツや、楽しみ方をご紹介します。
可愛いリトルミッシーのことをもっと知りたい方は要チェックです!
リトルミッシーの基本情報
科 | ベンケイソウ科 |
---|---|
属 | クラッスラ属 |
原産地 | 南アフリカ |
学名 | Crassula pellucida ssp. marginalis Variegata |
流通名 | 「リトルミッシー」 |
交配式 | ー |
生育期 | 春(3〜5月)、秋(9〜11月) |
育てやすさ(5段階評価) | ★★★☆☆ |
増やし方 | 挿し芽 |
入手経路 | ホームセンター、園芸店、ネットショップ |
価格帯 | 200円〜500円 |
特徴
小さい肉厚の葉と、緑と白のコントラストが印象的なリトルミッシー。
紅葉すると葉の周りにピンクのステッチのような模様が入り、根強い人気を誇る品種です。
お店ではセダムといっしょに並んでいるので、草系セダムの仲間だと思っている方も多いのではないでしょうか。
実はリトルミッシーはクラッスラ属。「星の王子」など星系多肉と同じ属なんです。
よく見ると葉のつき方がセダム属の多肉よりも星系多肉に似ていて、クラッスラ属というのもなるほど!と思えるはずですよ。
リトルミッシーの育て方コツ
置き場所 | 日当たり、風通しの良い場所 |
---|---|
水やりの回数 | 1週間〜10日に1回 |
配合土の目安 | 赤玉土3、鹿沼土2、軽石2、腐葉土3 |
肥料 | 植え替え時に緩効性肥料を用土に混ぜる |
病害虫 | アブラムシ、カイガラムシ、さび病 |
おすすめの鉢 | プラスチック鉢、リメ缶 |
- よく日の当たる、風通しの良い場所で育てます。
- 割とお水が好きな品種。成長期には土が乾いたら底穴から流れ出るくらいたっぷりと水やりしましょう。
- 増やすにはカットが最適。カットした部分の茎を土に軽く挿しておくとそこから根付いて増えていきます。
リトルミッシーは春と秋に成長が加速して、どんどん増えていきます。
お水が好きなので、成長期には土が乾いたらたっぷり水やりしましょう。
水やりを頻回にできない方は、土の保水性を高めたり、素焼き鉢より水もちの良いプラスチックや金属製の鉢に植えると水切れを防止できます。
ワサワサになったり徒長した時は、カットして増やすのがおすすめ。
カットした部分の茎を土に挿すだけでさらに増えていきますよ。
根付くまでは毎日さらっと水やりをすると、発根が早くなります。ぜひ試してみてくださいね。
リトルミッシーの夏と冬管理の目安
夏管理
耐暑性(5段階評価) | ★★☆☆☆ |
---|---|
遮光目安(遮光率と時期) | 梅雨明け〜9月末、50%程度で遮光 |
水やり間隔 | 1ヶ月に1回 |
水やりの量 | 土が軽く濡れる程度 |
水やりの時間帯 | 夕方 |
夏管理の注意点
リトルミッシーを育てていていちばん怖いのが夏。
蒸れに非常に弱いので、気づいたらあっという間に全滅…という経験を何度もしてきました。
リトルミッシーはワサワサな姿が可愛いのでそのまま夏越ししたいものですが、これが蒸れる原因になって全滅の元に…。
梅雨入りする頃には葉や茎が密集しているところを中心にカットして、風通しを確保しましょう。
その上で、秋が来るまで日陰で管理することで夏越しの成功率を高めることができます。
日陰での管理は徒長が避けられませんが、秋になったらカットして仕立てなおすとまたモリモリしてきますよ。
カットした部分は増やすのに使えるから、徒長も悪くないかも…と思えるはずです。
冬管理
耐寒性(5段階評価) | ★★★☆☆ |
---|---|
耐寒温度 | 0℃〜マイナス1℃ |
水やり間隔 | 半月〜1ヶ月に1回 |
水やりの量 | 土が軽く濡れる程度 |
水やりの時間帯 | 日中 |
冬管理の注意点
リトルミッシーといえばピンクのステッチ。
この紅葉した姿が見られるのは冬だけなんですよね。
より鮮やかに紅葉させるためには寒さにしっかり当ててあげることが大切です。
よくセダムと同等に扱われますが、セダムと比べると寒さには弱い傾向。
凍ってしまうとそのまま枯れてしまう場合の方が多めです。
最低気温がマイナスになる予報の日は、防寒対策をするのが安心ですね。
おすすめの楽しみ方
リトルミッシーは成長スピードが早めですぐにモリモリになってくれるのが良いところ。
それを活かしてお気に入りのリメ缶やリメ鉢いっぱいに育てるととても可愛いですよ。
サビサビのジャンクなものやガーリーなものなど、どんな鉢のテイストにも合うのもうれしいですね。
あまりモリモリにしすぎると先端まで栄養が届かずに枯れてしまったり、蒸れを起こしてしまうなどトラブルの原因になるので、定期的にカットして間引きましょう。
間引いた部分を使って増殖を楽しめるので、何種類かの土を用意して成長のしかたを比べる実験をするのも良さそうです。
見た目の可愛さとサイズ感を活かして、寄せ植えの隙間うめにもぴったり。
這うように成長するので、寄せ植えに入れる時は真ん中ではなく鉢のふちに配置するのがおすすめです。
さいごに
ぷりっと肉厚の葉と可愛い紅葉が魅力的なリトルミッシー。
単品でも寄せ植えでも楽しめるので手元にあると重宝します。
暑い時期には蒸れ、寒い時期には凍結に注意してくださいね。
増やすのが簡単なので、成長期に保険株を作っておくと安心です。