増やし方

多肉植物の子株(脇芽)ができたらどうする?

多肉植物を育てていて嬉しい瞬間といえば、子株を見つけた時。

葉っぱをめくると小さい赤ちゃん多肉が見えたら、テンションが上がりますよね!

でもその子株、この後どうしたらいいんだろう…と思ったことはありませんか?

この記事では、多肉植物の子株(脇芽)ができたらどうしたら良いのかを解説します。

子株を外すべきか残すべきか、お悩みの方はぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

多肉植物の子株(脇芽)とは?

多肉植物の子株(脇芽)とは、茎の途中の葉の付け根から出ている芽のことです。

葉の付け根、もしくは葉が取れてしまったところを「節」といい、そこにある成長点から子株が出てきます。

子株は若い苗からは出にくく、株がある程度成熟してくると発生します

品種ごとに成熟のスピードは違うのですが、一般的に普及種といわれる品種は子株が付くのが早い傾向です。

エケベリアなど成長が遅めな品種は、子株が付くまでに2年ほどかかるものもあります。

なかなか子株が出ないな…と思うことも多いかもしれませんが、気長に待ってみるのが良さそうです。

カットで増やして楽しむ

子株(脇芽)ができたらぜひカットしてみてください。

カットのしかたは

  • 親株(頭)をカットする
  • 子株をカットする

の2種類。

どちらかの方法で増やして楽しむことができますよ。

親株(頭)をカットする

1つ目は、子株ができたら「頭」と呼ばれる親株部分をカットする方法です。

親株は子株と比べて大きい分、成長するのにたくさんのエネルギーが必要ですよね。

そこで、親株をカットして本来親株が使うはずのエネルギーを子株に回すことで、子株の成長を促していきます

だんだんと子株が育って、ぷりぷりとしてくる姿は本当に可愛いもの。

そのまま群生にして楽しむこともできますし、ある程度大きくなったら一つずつカットするのも良いですね。

カットした親株は、切り口が乾いたら土の上に置きます。

成長期だと早くて半月ほどで発根するので、発根が確認できたら水やりを開始してくださいね。

虹の玉や乙女心など、セダム属の「つぶつぶ系」を増やしたい時には、この方法が有効です。

カットしたら子株がポコポコ付き始めます。

葉挿しよりも早いので、たくさん増やしたい方はぜひ頭カットをしてみてくださいね。

ちなみに、カットする時点で子株が何もついていない、ただの棒のような状態でも子株が出てくることもあるので、しばらくはそのまま育ててみるのがおすすめです。

子株をカットする

2つ目は、親株は残して子株をカットする方法です。

子株が2cm〜3cmほどの大きさに育ったらカットのタイミング。

切り口が乾いたら土に植え付けてください。

小ささを活かしてミニ寄せ植えを作ったり、大きく育てたり、いろいろな楽しみ方がありますよ。

時々見かけるのが、子株をカットして残った茎の部分からさらに子株が出ている姿。

多肉植物の生命力の強さを感じられて、ますます愛おしくなってしまいます。

特に、増えやすいエレガンス系のエケベリアで見られることが多いですよ。

群生で楽しむ

カットせずに群生で楽しむのもおすすめです。

ひと株から群生させるのはなかなか時間がかかるもの。

小さかった子株が親株と同じくらい大きくなると、見応えのあるひと鉢になります。

そこまで育てる途中ではカットしたくなる気持ちも出てきますが、ぐっと我慢をすると熟株にしか出せない群生の様子を楽しめますよ。

さいごに

多肉植物の子株(脇芽)ができたら、「カット」か「群生」で楽しめます。

積極的に増やしたい方はカットするのがおすすめです。

株同士がぎゅうぎゅうと寄せ合っている可愛い姿を見たい方は群生にしても。

いろいろな楽しみ方ができるのが、多肉植物の良いところですね。