つぶつぶの葉っぱが長く連なる姿が可愛くて、いつも大人気な「グリーンネックレス」。
一方で、何度挑戦しても上手く育てられない…という声を良く聞く品種でもあります。
この記事では、グリーンネックレスの育て方や増やし方、注意点をご紹介します。
ぜひチェックして、グリーンネックレスのコツをつかんでくださいね♪
グリーンネックレスの基本情報
科 | キク科 |
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属 | セネシオ(セネキオ)属 |
原産地 | 南アフリカ |
学名 | Senecio rowleyanus Jacobsen |
流通名 | 「グリーンネックレス」「緑の鈴」(ミドリノスズ) |
交配式 | ー |
生育期 | 春(3〜5月)、秋(9〜11月) |
育てやすさ(5段階評価) | ★★★★☆ |
増やし方 | 挿し芽 |
入手経路 | ホームセンター、園芸店、ネットショップ |
価格帯 | 300円〜500円 |
特徴
緑色の丸い玉状の葉が特徴的なグリーンネックレス。
名前の通り、ネックレスのように長く連なります。
30cm〜長いものだと1mほどまで伸びることも。
成長期の春と秋は、お水をあげるたびにどんどん増えていくのがうれしいところです。
鉢からはみ出して垂れ下がるように育つので、ハンギングも楽しめますよ。
成長期には、白いポンポンのようなお花が咲きます。
グリーンネックレスの育て方コツ
置き場所 | 日当たり、風通しの良い場所 |
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水やりの回数 | 1週間〜10日に1回 |
配合土の目安 | 赤玉土5:鹿沼土(軽石)3:腐葉土2 |
肥料 | 植え替え時に緩効性肥料を用土に混ぜる |
病害虫 | アブラムシ |
おすすめの鉢 | プラスチック鉢 |
- よく日の当たる、風通しの良い場所で育てます。
- 割とお水が好きな品種。成長期には土が乾いたら底穴から流れ出るくらいたっぷりと水やりしましょう。
- 増やすにはカットがおすすめです。
グリーンネックレスはお水が好きな傾向です。
成長期の春と秋には、水やりの回数は多めを意識するとプリプリと健康的に増えていきますよ。
グリーンネックレスを上手に育てられない方の共通点は「水はけ」と「風通し」を確保できていないこと。
お水が好きとはいえ、土が濡れた状態が長く続くと蒸れて根腐れを起こしてしまいます。
風通しの良い場所で育てれば、土も良く乾いて蒸れる心配が少なくなりますよ。
他には、水はけの良い鹿沼土や軽石で調整するのもおすすめです。
ハンギングで楽しむ時は、鹿沼土の代わりに軽量なパーライトを使うのも良いでしょう。
グリーンネックレスの増やし方
グリーンネックレスが伸びてきたら増やすチャンス!増やし方の手順と、あると便利なアイテムをご紹介します♪
- 黒ポットなどに8分目ぐらいまで土を入れる
- その上にカットしたグリーンネックレスをぐるぐると巻くように置いていく
- さらにその上から土を軽くかぶせる
- 根付くまで毎日水やりをする(土が濡れる程度、土が常に湿った状態を保つのがポイントです)
土をかぶせる時には、アイスクリームを買った時にもらえるようなプラ製のスプーンを使うと量の調整がしやすくおすすめです。
水やりには100円ショップの園芸コーナーに売っている、ペットボトルにつけて使うシャワーヘッドが使いやすいですよ。
根付いて新しい葉を出し始めたら、通常の水やりにしてくださいね。
グリーンネックレスの夏と冬管理の目安
夏管理
耐暑性(5段階評価) | ★★★☆☆ |
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遮光目安(遮光率と時期) | 梅雨明け〜9月末、50%程度で遮光 |
水やり間隔 | 1ヶ月に1回 |
水やりの量 | 土が軽く濡れる程度 |
水やりの時間帯 | 夕方 |
夏管理の注意点
夏は直射日光による葉焼けに注意!
葉焼けを起こすと焦げて白くなり、その部分は元に戻りません。
さらに株全体が焦げてカリカリになり、枯れてしまうことも…。
夏の間は風通しの良い日陰で管理するのが安心です。
遮光ネットを使っても良いですが、棚の奥など完全な日陰に入れてしまっても大丈夫。
ありがたいことに、グリーンネックレスは元々葉と葉の間隔があいているので、徒長が起こりにくいんです。
日差しが穏やかになり始める9月中旬〜下旬頃から、少しずつ日光に慣れさせてくださいね。
冬管理
耐寒性(5段階評価) | ★★★☆☆ |
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耐寒温度 | 2℃〜3℃ |
水やり間隔 | 半月〜1ヶ月に1回 |
水やりの量 | 土が軽く濡れる程度 |
水やりの時間帯 | 日中 |
冬管理の注意点
マイナスの気温まで耐えられる多肉植物がある中で、グリーンネックレスは耐寒温度が2℃〜3℃と寒さに強いわけではありません。
寒冷地の方は、冬の間は軒下や室内で管理すると安全に冬を越せますよ。
室内管理で気をつけるポイントは「風通し」。
風通しが悪いと水やり後に土の乾きが遅くなり、根腐れの原因になってしまいます。
水やりは土が完全に乾いたのが確認できてからしてくださいね。
置き場所はカーテン越しに日が当たるところが良いでしょう。
室内管理をしないとどうなるか?
最低気温は1℃〜3℃、たまにマイナスになる環境で室内に取り込まずずっと屋外で育ててると、以下のような状態になります。
- 葉が茶色っぽく変色する
- 部分的に枯れてカリカリになる
大寒波などあまりにも気温が低い時は防寒対策が必要ですが、それ以外は何も対策をしなくても完全に枯れてしまうことはほとんどありません。
ただし、葉の変色や株元は枯れてカリカリになるなど見た目はかなり悪くなってしまいます。
春が来たらまた増やせますが、いつも健康的な姿を保ってあげたい方にはやっぱり冬の屋外管理はおすすめできません…。
おすすめの楽しみ方
グリーンネックレスといえば垂れ下がる姿ですよね。
その姿をたっぷり楽しめるのは「ハンギング」です。
フックのついた鉢を使うといろんなところに掛けられます。
ハンギングにすると風通しも良くなるので、環境を良くすることにもつながりますね。
鉢スタンドを利用して高さを出して、グリーンネックレスの滝のようにしても迫力ある姿を楽しめます。
玄関に置けばインパクト抜群!お庭ではフォーカルポイント作りに一役買ってくれますよ。
寄せ植えに使えば、動きのあるアレンジができます。
育つうちに垂れ下がってくるので、手前のスペースに入れるのがおすすめです。
さいごに
プリプリした葉っぱが可愛いグリーンネックレス。
独特の垂れ下がる姿は、お庭にあるだけで良いアクセントになります。
手に入りやすく増やしやすいので増殖作業が好きな方にもおすすめ。
たくさん増やしていろんなアレンジを楽しんでくださいね。