多肉植物の育て方ガイドで良く見る、「土が乾いたら水やり」という表現。
この時、「何で土が乾くまで待たなくちゃいけないの?」「土が乾いたらなんてどうやったら分かるの?」と思う方も多いはず。
そこでこの記事では、「土を乾かすこと」について解説していきます。
ここが分かれば、多肉をもっと楽しめるようになりますよ!
多肉植物用土を完全に乾かす理由は?
多肉植物の用土を完全に乾かす理由は、原産地の環境にできるだけ近づけるためです。
多肉植物は中南米やアフリカなど、乾燥した地域が原産。
そのため、湿度が高い環境は苦手です。
特に日本は多肉の原産地と比べて湿度が高い地域のため、土が濡れた状態が続くと蒸れのリスクが一気に高まります。
土が濡れっぱなしになることを防ぐためにも、用土を完全に乾かすのは大切なことなんです。
完全に乾いたか確認する方法とは
土の表面は乾いているかどうか分かりますが、内部の乾き具合は鉢の外からでは分からないですよね。
時々透明なポットがありますが、ほとんどの人は使ったことがないはず。
土内部の乾き具合を確認するのには、竹串を挿してみるのがおすすめです。
竹串は水気を吸うと色が変わるので、濡れ具合が目で見て分かります。
さらに、湿った土が串に付いてくるため、それを見て判断することもできますよ。
微妙な感じで判断に困る時は、土に挿した部分を指で触って湿気を確認してくださいね。
木製の棒状のものなら同じように使えますが、小さい鉢だと割り箸ではちょっと太すぎますし、お箸は表面コーティングがあるので効果がいまいち。
爪楊枝は短すぎるのがネックです。
挿す時に多肉の邪魔にならず、ほどよい長さのある竹串がいちばん使い勝手が良いでしょう。
「水やりは土が完全に乾いてから」の理由は?
可愛い多肉を見ていると、つい構いたくなってしまいますよね。
お花や野菜のように、毎日水やりしたくなる気持ちもとってもよく分かります。
でも、多肉植物を元気に育てるためには乾燥させて原産地の環境に近づけてあげることが大切。
水やり回数を多くして常に土が濡れた状態になってしまうと、多肉が苦手な蒸れた状態を作ることになってしまいます。
水やりをした後は土を完全に乾かして、多肉に心地よい環境を作ってあげてくださいね。
しばらく水やりをしなくても、多肉の体内にはたっぷり水分が含まれているのでそれで元気に生きられます。
竹串を挿してみて、湿った土が付いてこなくなったら水やりのタイミング。
湿った状態と乾燥状態のメリハリをつけてあげることで、元気な多肉に育ちますよ。
さいごに
湿度が苦手な多肉植物。
そんな多肉植物の土を完全に乾かす理由は、原産地の乾燥した環境に近づけるためです。
多肉が好む環境を作ってあげれば、成長を促すこともでき元気に育ちますよ。
土の乾き具合のチェックには竹串が便利。
多肉のお手入れグッズに、ぜひ加えてみてくださいね。