多肉植物にはいろんな種類がありますが、その中でも特に強いといわれているのが「グラプトペタルム」。
この記事ではグラプトペタルムの特徴についてまとめました。
多肉植物をこれから育ててみようと思っている方や、すぐ枯らしてしまう方にはグラプトペタルム属の多肉がおすすめ。
ぜひチェックしてみてくださいね。
グラプトペタルムとは?
グラプトペタルムは、中米原産の多肉植物です。
お花のような見た目で、単品で育てたり寄せ植えに入れたりといろんなシーンで使える万能選手。
初心者さんが安心して育てられるくらい丈夫なのもポイントです。
以下ではグラプトペタルムの特徴と、エケベリアとの違いについてお話しします。
とにかく丈夫!
グラプトペタルムのいちばんの特徴として「丈夫」なことが挙げられます。
暑さ寒さに強く、他の種類の多肉植物と比べて直射日光にも強め。
真夏は日陰に移さなくても生き延びますし、冬は雪の下でも耐えられます。
また、数ヶ月水やりをしなくてもちょっとシワにはなりますが元気なまま。
あれこれ構うより放置気味で育てた方が可愛く育つんです。
特に忙しくて多肉のお世話に時間が取りづらい方におすすめの種類ですよ。
生命力が強い
丈夫なことに加えて、生命力が強いのもグラプトペタルムの特徴。
葉挿しの成功率は、おそらく多肉植物の中でも1、2を争うくらい高いです。
だから増やしやすく、憧れの「丼」も早く育てられますよ。
また、子株もつきやすいので葉挿しと合わせればどんどん増えていきます。
あまりにも増えすぎるから「FFK(増えて増えて困っちゃう)」状態になることも。
まさにうれしい悲鳴ですね。
生命力が強いので、地植えにするのもおすすめ。
お庭の垣根に植えてあるお宅もよく見かけます。
「グラプトベリア」や「グラプトセダム」など、グラプトペタルムとの交配種も葉挿し成功率が高く、初めての葉挿しにおすすめです。
- グラプトベリア:マーガレットレッピン、白牡丹、シルバースター、デビーなど
- グラプトセダム:秋麗、ブロンズ姫、カリフォルニアサンセット、桜牡丹など
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
グラプトペタルムとエケベリアの違い
お花のような見た目(ロゼット)といえばエケベリアが思い浮かぶ方も多いですよね。
確かにぱっと見は似ているのですが、エケベリアとグラプトペタルムの違いは「茎立ちする」ところ。
グラプトペタルムは横に広がるように育つというより、ろくろ首のように茎を伸ばして成長していきます。
茎立ちしてきたらカットしても良いですし、そのまま育てていけば「暴れ」の状態に仕立てられますよ。
暴れているグラプトペタルムを寄せ植えに入れれば、個性的なひと鉢を演出できます。
グラプトペタルムが強い理由
グラプトペタルムの原産地は中米、メキシコ周辺です。
グラプトペタルム原産地の気候の特徴とは…
- 日本と比べて降水量が少なく、乾燥している
- 1年でいちばん雨が降るのが7月〜8月、100mm〜200mmほどの降水量
- その他の月はほとんど雨が降らず、特に11月〜3月の降水量は10mmほどと非常に乾燥した状態
- 夏場は気温が35℃ぐらいまで上がり、最低気温は20℃を下回るという寒暖差の大きな環境
- 冬は気温がマイナスになることは少ないが、一桁まで下がる
このように厳しい環境で生きられるよう、グラプトペタルム自身も強くなっていったんですね。
さいごに
遮光や低温対策など、何かと気遣う場面が多い多肉植物。
その中でも、厳しい環境に耐えられるくらい強いことが特徴のグラプトペタルムは、安心して育てられるのがうれしいところですね。
また増やすことも簡単なので、葉挿し初心者の方にはグラプトペタルムやその交配種を使った葉挿しがおすすめです。
ただ、他の種類と同じく多湿な環境は苦手。
湿った状態が続かないことだけ気をつけて育ててみてくださいね。