SNSなどでよく聞く「多肉丼」。有名なタニラーワードのひとつですよね。
ひと鉢の中でモリモリと育っている多肉丼はとっても魅力的。
しかも簡単に作れるので、多肉初心者さんにおすすめの楽しみ方なんです。
この記事では、多肉丼の作り方やおすすめの品種、管理の仕方を解説していきます。
読み終わったらすぐ実践したくなること間違いなしです!
多肉丼って何?
多肉丼とは「丸い鉢に複数の多肉を集めて丼ぶりのように仕立ててある状態」のことを指します。
SNSでいちばんよく見かけるのは、ひとつの品種の多肉をたくさん集めた丼ですね。
他にも虹の玉や乙女心などのつぶつぶ系多肉で作る「つぶつぶ丼」や、クラッスラの星系多肉を集めた「星丼」などがメジャーなところ。
「グラプト丼」など属性で固めるのもありです。
大きなくくりにすると、寄せ植えも多肉丼の一部といえます。
自由に楽しめるのが多肉丼の楽しいところですね。
多肉丼ってどう作るの?
見て楽しい多肉丼ですが、それ以上に作る過程も楽しいんです。
多肉丼の作り方は主に「カット」と「葉挿し」の2パターン。
それぞれご紹介します。
カット
買ってきたり増えすぎてしまった多肉を、カットして植えていく方法です。
高さがバラバラだった多肉をカットで揃えて植えていきます。
この工程はまさに丼ぶりに盛り付けるよう!
こんもりと美味しそうに見えるかな…と、作業中はニヤニヤが止まりません。
葉挿し
植え替えなどで大量に葉挿しが出ることがありますよね。
そんな時は多肉丼作りに使ってしまいましょう!
丼にする鉢に土を入れたら、通常の葉挿しの作り方と同じく葉っぱを並べていくだけととってもお手軽。
育つまでに時間はかかりますが、成長するとモリモリと可愛い姿を楽しめますよ♪
葉挿しの成功率が高く、成長の早い品種で作るのがおすすめです。
他の場所で育てた葉挿しをひとまとめにして丼にするのも良いですね。
【群生と多肉丼って違うの?】
「群生」もSNSでよく見かける姿ですよね。
見た目には多肉丼と同じに見えますが、何か違いがあるの?と疑問に思ってしまいます。
カットして作る多肉丼に対して、群生は「ひと株の多肉から子株がいくつも出ている状態」のことを指します。
ひとつの鉢の中でたくさんの多肉がぎゅうぎゅうとしている姿は多肉丼と同じなのですが、群生は仕上げるまでに多くの時間が必要です。
あとは、思わずカットしたくなる子株を残したままにするという我慢強さも要りますね。
群生で作る丼は味わいがあり魅力的ですし、多肉を育てるのが上達しているしるしです。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
多肉丼の作りやすい品種をご紹介
はじめて多肉丼に挑戦するなら、失敗の少ない品種を選びたいもの。
以下では多肉丼作りにぴったりな品種を5つご紹介します。
白牡丹
グラプトベリア属の「白牡丹」は葉挿しの成功率が高く、成長スピードも早いので多肉丼に向いている品種です。
むっちりとしたロゼットも可愛く、鉢いっぱいにぎゅうぎゅうになった姿はたまりません!
ブロンズ姫
グラプトペタルム属の「ブロンズ姫」も葉挿し率、成長スピードともに優れた品種です。
カット後の発根も早いので、すぐに根付いてモリモリしてくれます。
丼の姿を楽しむうちに茎立ちしてくるのですが、そのままにしておくと「暴れ多肉」へ変わりますよ。
姫秋麗
淡いピンク色が可愛いグラプトペタルム属の「姫秋麗」。
少し触っただけで葉っぱがポロッと落ちてしまうのが悩みですが、そこを活かして葉挿しで丼作りを楽しみましょう。
姫秋麗は葉挿しの発芽が特に早いのが特徴。
また成功率も100%に近いので最速で丼作りができちゃいます!
虹の玉
セダム属の「虹の玉」はつぶつぶ多肉としてもおなじみですね。
カット後の発根の早さ、葉挿し成功率ともに優れています。
虹の玉だけでの丼も可愛いですが、オーロラや乙女心、ホワイトストーンクロプなどつぶつぶ仲間と合わせるとカラフルでもっと可愛く仕上がりますよ。
クラッスラ属「星系多肉」
「星の王子」や「舞乙女」、「南十字星」「ルペストリス」などクラッスラ属の星系多肉を集めると「星丼」が作れます。
葉挿しには向かないので、カットで作ってくださいね。
高さが出るので、鉢も高さのあるものを使うとバランス良く仕上がりますよ。
多肉丼の管理方法は?
多肉丼ができあがったら気になるのが管理方法ですが、基本的には一般的な多肉の育て方と同じです。
【多肉の管理3つのポイント】
- 日当たり
- 風通し
- 水やりは土が乾いてからたっぷりと
その上で特に注意してほしいのが「蒸れ」です。
モリモリでぎゅうぎゅうなのが可愛い多肉丼ですが、それゆえに風通しが悪くなりやすいのが特徴。
特に蒸れやすい梅雨〜夏を迎える前には、いちばん蒸れやすい中心部分をカットするなど風通しには特別に気を配る必要があります。
まとめ
タニラーなら誰でも作りたくなる多肉丼。
最初は記事の中でご紹介した成功しやすい品種から始めて、慣れてきたら他の品種に移行していくのがおすすめです。
「丼」の名前通り、本物のどんぶりを鉢にするのも楽しいかもしれません。
好きな生産者さんの多肉だけをまとめたり、憧れの品種だけで作ったり…自分だけの夢の多肉丼を作ってみてくださいね!