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ハダニがつきやすい多肉植物の品種の特徴は?

多肉植物を育てていると、避けて通れないのが害虫の被害ですよね。
特に「ハダニ」の被害は毎年防ぎきれない…という方も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、ハダニは乾燥を好むからです。同じく乾燥を好む多肉植物は、ハダニが住み着くには絶好の環境なんですよね。

しかもハダニは高温も好き

多肉のチェックが甘くなりがちな夏にやってくるので、気づいた時には被害がたくさん!ということも少なくありません。

そこでこの記事ではハダニ被害の様子とその対策についてまとめました。もしかしてハダニ被害かも…と思われる方は必見です!

多肉植物にハダニがつきやすい季節

ハダニの活動が活発になるのは、3月〜10月といわれています。中でも、7月〜9月は特に注意が必要です。

ハダニは高温で乾燥した環境を好むため、この時期に多くの被害が出てしまいます。「夏は蒸れが怖いから水やりはしないでおこう…」という方は要注意!

土も多肉も乾いていて、気温も高いというハダニに好都合な環境を作ってしまっていますよね。

高温という条件を変えるのはなかなか難しいので、乾燥しすぎないことを心がけると被害を減らせますよ。

ハダニにやられたってどういう状態?

多肉が黒くなってしまった!

これはかなり慌てる状況ですよね。

夏や秋の初めは葉焼けかな?と思うことも多い黒変ですが、黒い部分の様子をよく観察してみましょう。

黒い部分が点々としていて、表面がボコボコしていたらハダニ被害を受けているしるし。特に下葉を中心に、葉の裏側にも同じ症状が見られることが多いです。

なぜか葉っぱが1枚だけ黒くシワシワになっていることもよくあります。ハダニが少しずつ葉っぱの栄養を吸っているから、ボコボコとした状態になるんですね。

一方で、ハダニは非常に小さいため、ハダニ自体を目視で確認するのはなかなか難しいんです。

ハダニは厳密にいうとダニではなく蜘蛛の仲間。

だから糸をはって巣を作ります。

蜘蛛の糸より細い糸でできた蜘蛛の巣状のものを見つけたらハダニがいる証拠。葉の黒変や見慣れない蜘蛛の巣を発見したら、葉水やべニカで対策をとりましょう。

被害の拡大を防げますよ。

多肉植物のハダニを防ぐ方法は?

ハダニは0.5mmほどととても小さいため、目で見て存在を確認するのは難しいでしょう。

また、その体の小ささを活かして風に乗ってやってきます。

だからお庭やベランダ、ハウスなど置き場所を問わず、どこで育てていてもハダニが付いてしまうんですね。また、買ってきた多肉にすでにハダニがついていることもあります。

ハダニの被害を減らすには、乾燥した環境を作らないことが大切です。

被害が少ないうちは、霧吹きなどで葉水をすることでハダニ被害を予防できますよ。霧吹きだと翌朝までにはほとんど乾いてしまうため、蒸れが気になる方でも安心してできる予防法ではないでしょうか。

夕方の多肉チェックの際に、ぜひ取り入れてみてくださいね。

 

ハダニの発生初期に「べニカXネクストスプレー」を使うこともおすすめ。

こちらは手軽にダニ予防ができるスプレータイプの薬剤です。

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ハダニ以外にアブラムシにも有効で、殺菌剤として病気の予防にもなるので、お守りがわりにひとつ持っておくと安心です。

 

ハダニの被害があまりにもひどい場合は、薬剤を使います。

「ダニ太郎」や「オルチオン」、「バロックフロアブル」などは、ホームセンターでも手に入りやすい薬剤です。

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裏の使用法をよく読んで、正確に希釈をして使用してください。

翌日に晴れ予報が出ている、風のない日に散布すると吸い込む心配もなく安心です。

 

薬剤を使用する上で注意すべき点が2つあります。

一つ目は、同じ薬剤を連続して使わないこと。

ハダニは薬剤への耐性がつきやすいといわれているため、1種類の薬剤を連続使用すると効果が出にくくなってきます。

2〜3種類の薬剤をローテーションで使うと効果的です。

二つ目は、用法・用量を必ず守ること。

ダニ予防の薬剤は、そのほとんどが農薬に分類されます。

「農薬取締法」という法律で、使用基準に反した使い方をすると罰則対象になることも…。

多肉植物は観葉植物と同じ分類に入ります。適用作物に観葉植物が含まれる薬剤を使用してくださいね。薬剤散布後は、風通しの良い半日陰で管理すると良いでしょう。

ハダニがつきやすい品種はコレ!

ハダニはエケベリアやクラッスラ、グラプトペタルムなど多肉植物の種類を問わず付くのが特徴。

中でも葉の表面がツルツルとした多肉につきやすい傾向があります。

特にエケベリアのアガボイデス系やロメオ系が代表格です。交配式にこれらの品種が入るものも要注意。

いつもは多肉に水がかからないように行う水やりですが、ツルツルした多肉は上から水をジャージャーとかけるとハダニ予防につながりますよ。

他にもクラッスラ火祭り系やセダム属の虹の玉もハダニがつきやすいので気をつけて見てあげてくださいね。

まとめ

高温で乾燥した環境を好むハダニ。

暑くて外に出たくない、多肉チェックがおろそかになりがちな夏に多くの被害が出てしまいます。

ハダニ予防の手段は

  • こまめな葉水で乾燥した環境を作らない
  • 被害が増えてきたら2〜3種類の薬剤をローテーションで使う

の2点。

葉の黒変を見つけたりなど、少しでもおかしいと感じたら葉の裏までしっかり観察してあげてくださいね。