よく聞く多肉用語に「暴れ多肉」というものがあります。
多肉が暴れるってどういうこと!?と思ってしまいますよね。
この記事では暴れ多肉とは、そして暴れ多肉の作り方について徹底解説します。
暴れ多肉を作りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
タニラー憧れ!暴れ多肉とは?

茎がいろんな方向に伸びている多肉を見たことがありませんか?
まるでろくろ首のような姿、それこそが「暴れ多肉」です!
住宅街を歩いていると、垣根から垂れ下がるように伸びている地植えの多肉を見かけることがあります。
それもまた暴れ多肉です。見つけるとなんだかうれしいですよね。
寄せ植えは素材が揃えば似たようなものを作ることができますが、暴れ多肉は同じ姿を作れないことが特徴。
時間をかけて作り込んでいくので、唯一無二な姿を楽しめます。
暴れ多肉が作れるようになれば、まさにベテランタニラー!
では、そんな暴れ多肉の作り方について見ていきましょう。
暴れ多肉の作り方
どんな多肉でも暴れ多肉にできるのかというと、答えはNO。
暴れ多肉に向いている品種があるんです。
他にも暴れのための鉢選びなど、ここでは暴れ多肉を100%楽しむためのコツをご紹介します。
暴れ多肉におすすめの多肉

暴れ多肉を作るときには、茎立ちする品種を選ぶことが必須です。
エケベリアに多い、横に広がって成長するタイプでは作れないので注意してくださいね。
おすすめなのが「セダム属」「グラプトペタルム属」の多肉。
または「グラプトベリア」や「グラプトセダム」などグラプトペタルムの交配種が暴れに仕立てやすいですよ。
- 朧月
- ブロンズ姫
- 秋麗
- 淡雪 など
セダム属の多肉は、草系ではなく茎立ちするつぶつぶ系がおすすめです。

- 虹の玉
- オーロラ
- 乙女心
- ビアポップ(新玉つづり) など
暴れ多肉の作り方
暴れ多肉を作るのにいちばん大切なのは「放置すること」。
茎立ちしてきた多肉を見るとカットしたくなりますが、そこはぐっと我慢してください。
カットせずに育てると、うねうねとなめらかに茎を伸ばした暴れの姿を作ることができます。
ある程度暴れてきたらカットも有効。
カットで出た子株を育てて、茎を分岐させても面白いですよ。

茎を伸ばしてカット→また伸ばしてカット→…を繰り返すと、カクカクとした暴れになっていきます。
慣れていくと理想の暴れ姿を作り込めますよ。
暴れ多肉は時間をかけて作られるからこそ魅力的なんですよね。
寄せ植え作りでも、将来の暴れを見据えて配置するのがおすすめ。
- 上に向かう傾向がある虹の玉や乙女心は後列に
- ろくろ首になりやすいブロンズ姫やビアポップは手前に
とひと工夫することで、より成長が楽しみな寄せ植えになりますよ♪
鉢選びのコツ
暴れ多肉は横に伸びたり下に向かったりと育つ方向がバラバラ。
そのため、鉢選びは普段よりもちょっと気を配る必要があります。
暴れ多肉のための鉢選びのコツは2つ。
1つ目は「安定感のある鉢を使うこと」。
どんな方向に育っても良いように、素焼き鉢などの重量のある鉢に植えると倒れる心配が少なくなります。
プラ鉢やリメ缶を使うときは、重めの鉢底石を入れて調整するのが良いでしょう。
2つ目は「高さのある鉢を使うこと」。
下に向かって垂れ下がる傾向のある多肉(特にグラプト系の品種)は、浅い鉢だとすぐに地面についてしまいますが、高さのある鉢で育てると暴れた姿をより楽しむことができます。
またはハンギングにするのもおすすめ。
お庭やベランダのアクセントにもなるので、ぜひチャレンジしてくださいね。
さいごに

暴れ多肉には「セダム属」「グラプトペタルム属」の多肉が最適。
それぞれの生命力の強さを活かして、時にはカットしつつ理想の姿に仕立てていきましょう。
そして何よりも、憧れの暴れ多肉を作るのに大切なのは「放置の力」。
日当たりと風通しの良いところで、思う存分暴れさせてあげてくださいね!